「さあ、歩きな」
どんと背中を押された留美は後手に縛られた裸身をつんのめらせるように朝の気配が漂い始めた廊下を歩ませられている。昨夜は浣腸責めの後、松井の部屋に運ばれた留美は松井と塩野そして由里までが加わり、朝まで陵辱を受けていたのだ。
「留美も随分、女らしくなったわ。さすが浣腸責めは効いたわね」
留美の縄尻を取る松井に由里が話しかけても、松井は大あくびをして生返事を返すだけであった。
「俺も普段の留美より燃えちまったからな」
塩野が思い出したように言うと松井も頷いた。女を虐げる事が大好きな彼らは通常のセックスより、興奮を感じたようについさっきまで暴虐の嵐の中にま巻き込まれていた留美の話をあれこれするのだった。そんな話には無関心のように頬を強張らせた留美は表情を変えずに地下室へと歩を進めるのであった。留美の願いは疲れ切ったこの身体を一刻も早く休ませたい。ただそれだけであった。
ほのかな悪臭が漂う地下室に降り立った由里は既に準奴隷としての目で内部を見渡した。殆どの奴隷が眠っている。徹も一物をさらけ出したまま鼾を掻いている。由里は恋人に対しても手心は加えないつもりだった。そんな事をして再び、奴隷に落とされては元も子もないと由里は思っていた。
唯一人、目を覚ましていた由希が準奴隷の姿になって現れた由里に驚いたような顔をしていた。
ゴンドラが降りてきて留美が塩野に支えられるようにして地下室に降り立つと徐々に奴隷たちは異変に目を覚まし始めた。
「さあ、ゆっくりとお休み」
縄を解かれた留美に後手錠を施した由里が背中を突くと留美は力無くその場に座り込んだ。その瞳は恐れを帯びている。奴隷たちが自分に向ける視線が怖いのだ。
「皆、起きた?今日から留美は奴隷に落とされたよ。代わりに私が準奴隷に昇格したのさ」
これから、自分の意のままに奴隷たちを操れる喜びを感じながら由里は話している。
「留美はお前たちの仲間だよ。今までの恨みもあるだろうけどそれは全部、私が晴らしてやったよ。仲良くしてお上げ。それから私の言う事には従ってもらうからね」
由里はそこまで言うと凄みを利かせた視線を周囲に飛ばし、笑いを浮かべる。
「ではまだ早いからゆっくり、お休み」
由里はそう言うと上に上がっていった。
地下室に再び静寂が戻ってきた。留美が啜り泣きの声を洩らしている。
「裏切り者が泣いてるぜ。いい気味だ」
徹の言葉には実感が篭っていた。昨夜、留美に犯され、逃走を企てた事が留美の降格に繋がったと感じている徹は一人で溜飲を下げていた。留美には事ある毎に弄ばれた徹は恨み真髄に達していたのだ。
「そんな事、言わないでよ。お兄ちゃん。留美先輩だって元はと言えば私たちと同じように奴隷だったんだから」
「知ったたことか」
由希が諌めても徹の憤りは留まることを知らなかった。徹は自由な足ですすり泣く留美の腰辺りを蹴飛ばしては毒づくのであった。
そんな光景を早起きした三枝は由里と並んでモニタールームで眺めていた。
「ねえ、三枝さん。徹の手錠を外してみない?もっと面白い光景が見られるわよ」
由里に言われて三枝はなるほどという顔をした。自由を得た徹が女を次々に襲うようになれば奴の心にも悪魔が棲む事になると三枝は思うのであった。
「そうだな、それも一興だな。後で外してやろう」
三枝が賛同を示すと由里は嬉しいと言ってその頬にキスをした。
「徹はセックスがとても好きなのよ。裸の娘たちを見せ付けられては我慢できないはずよ」
恋人のことは自分が一番、良く知っていると言わんばかりに由里は三枝の耳元に囁くのだ。
「恋人じゃ、無いのか?いいのか、そんな事をして」
「構わないわ。あいつの事、嫌いになったの。それより、おしゃぶりさせて貰えます?」
あっさりと徹のことを捨てたことを告白した由里は三枝の一物を優しく握り締めてそんな事を要求するのだ。若い女の積極的な要請を受けた三枝は断る道理も無い。すぐさま、ズボンを脱ぎ捨て醜悪な肉塊を由里の眼前に披露した。
やがて隠微な音を立てながら由里は三枝の股間に顔を埋めて、柔らかな刺激を与え始める。
準奴隷に昇格した由里の愛撫は三枝を快楽の頂点へと誘って行く。