翌朝、栗山と大野は揃って妻を連れて朝食を摂っていた。
祐子と由希は両手を手錠で拘束され、褌一枚の裸体で二人に付き添っている。
栗山が昨夜の出来事を大野の求めに応じ、次々と話すので祐子は羞恥に頬を染め、とても食事を取れる気分ではなかった。しかし、栗山に促され、嫌々食物を口に運んでいた。
「さて、お前にはデザートを上げないとな」
食事を終えた大野に促された由希は床に腰を落とすと大野のズボンに手を掛けた。
朝食後のフェラチオは大野がこの屋敷に居る時は必ず強制されており、由希もそれを当たり前のように受け止めている。
「栗山さんはやらせないのですか?朝のおしゃぶりはまた格別ですよ」
由希の舌触りを楽しみながら大野がこんな事を言うと栗山は首を振った。
「私は色々予定が有りますから今日は遠慮しておきます」
「ほう、これはお優しい」
大野にからかわれた栗山は笑いを浮かべて席を立つと三枝の待つモニタールームに向かった。
モニタールームでは三枝が恵子に欲望を満足を吐き出させた直後であった。
「おお、祐子、瑞々しくなったな。男に抱かれることが女が美しくなる秘訣だな」
三枝にいきなり毒舌を浴びせかけられた祐子は悔しげに唇を噛んで俯いてしまう。夕べは栗山に抱かれているうちに本気で感じてしまい、幾度と無く情欲を極めてしまった祐子であった。
「さっそくですが祐子を休ませてやって下さい。そして、・・・」
栗山は言葉を切ったが三枝には理解できた。
苦笑いを浮かべた三枝は恵子を見た。
「奥様を折檻部屋にお連れして休息を取らしてやってくれ」
恵子に邪険に肩を掴まれた祐子は今一度栗山を振り返った。
「良美のことお願い致します」
「ああ、判った。夜になったら迎えに行く」
祐子が恵子に引き立てられてゆくと三枝は栗山の目を見て笑うのであった。
「弘美をお楽しみになるのでしたな、ちよっとご相談が有ります」
悪党二人の額を寄せ合って策を練っていた。弘美の母親をいかにして誘拐するか?それが二人のテーマだったのだ。